どこまで錯覚させる技術が進むか?
視覚と聴覚の情報を肯定する3感覚の情報
人間が受け取る情報は5感覚といいますよね。
視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚。
たまに第六感を重視される人もいらっしゃいますが・・・。
で、それはそれとして、人間は、これらの5感覚をバランスよく処理しながら日々生活しているのですが、人それぞれで5感覚の優先順位が異なります。
しかし、殆どの人は視覚であり、次に聴覚を優先的に重視します。
まず、優先度が高い感覚で情報を受け取り大まかに情報を把握した上で、他の感覚でその情報の細かい部分を補完していきます。
VRとは仮想現実であり所謂非現実であるわけです。
それを現実であると、どれだけ錯覚できるかを高める技術です。
ですので、視覚・聴覚に錯覚を与える次は、嗅覚・触覚・味覚という流れになります。
嗅覚を錯覚させる技術は存在する。
人間は匂いを感じるとき、様々な匂い成分を検出して感じ取ります。
その成分の量や成分の組み合わせですね。
加えて今までの経験を元に、例えば「いちごショートケーキ」の匂いだ!と判断します。
いってみれば、部分的な情報を手がかりに勝手に推測し、脳が判断しているのですね。
ですので、嗅覚を錯覚させるとき、完璧に再現をしなくても良い事になります。
ケーキの匂いに近い成分を放出し、その匂いを錯覚させる為の映像を視覚から読み取らせる。
これだけで十分なのです。
そこで、現在どのような技術があるかという点ですが、
皆さん、芳香剤・香水ご存知ですよね?あとお菓子につける着香料。
これらの商品は、ラベンダーやオレンジ、ローズなど「匂いを香らせている商品です」と態々説明しているものですので錯覚は起きません。
しかし、この匂いと共にHMD(ヘッドマウントディスプレイ)で外界から視界を遮断し、そのもの自体を映し出して匂いを嗅いだらどうなるでしょうか?
簡単に錯覚します。
味覚を錯覚させることも可能。
味覚については、多くの皆さんは想像が容易いと思います。
色んなお菓子が出ていますし、有名なのは醤油+プリン=ウニ!とかですよね。
今の加工食品が大量に出回っている世の中で、出せない味は無いのではないでしょうか?
怖いのが触覚の錯覚。
触覚を錯覚させる為には、実際に同じような感覚を体に与えるということです。
例えばジェットコースターのように高速移動しているように錯覚させる為に、椅子の位置を動かしたり風を当てたりさせることもひとつなのですが、これだけでは触覚全てを再現は出来ません。そこでいま進んでいるのは電気信号による錯覚です。
電極を体に張り電気を送る。それによって筋肉の収縮発生や皮膚への刺激で感覚を生む。
これ危険だと思うんですよね。触っただけの感覚に留まったり、ヘルスケア商品である運動しなくても腹筋が鍛えられるとか、そういう程度ならいいのですが、更に発展して痛覚に及んだりすると怖いですよね。
しかも筋肉収縮によるものは、感覚止まりなら良いのですが、筋肉を本格的にコントロール出来るようになると、人間の動きを自由に出来ちゃいますよね。
技術進歩と倫理感は並行して進めて行きたいものですよね。
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