HMD(ヘッドマウントディスプレイ)が世の中に登場して2年程度経過します。
VRヘッドマウントディスプレイは3種類ある
この2年の間で数多くのHMDが登場していますが、大きく分けると3つのタイプに分類されます。
・スマートフォンを利用したタイプ
Gear VRやハコスコ、スマホを利用したVRグラス全般
・家庭用ゲーム機を利用するタイプ
PlayStation VR
・パソコンを利用するタイプ
HTC Vive、Oculus Rift
今回は「スマートフォンを利用したタイプ」と「家庭用ゲーム機を利用するタイプ」の2つについて書いていきます。
スマートフォンを利用したタイプ
このタイプは安価ですので、手っ取り早く体験したい人にはお勧めできます。
また、Gear VRでは専用アプリを使うと映画や成人向けコンテンツも楽しむことが出来ますので、簡単に動画を楽しむにはスマホタイプのVRゴーグルは良いと思います。
どうやってVR空間を作るかというと、スマートフォンを横にしてゴーグルにはめ込みます。
ゴーグルの中には、左目・右目それぞれにレンズがはめ込まれており、片眼には片方のレンズしか見えないようにセットされています。
そのレンズに向けて、スマートフォンから映像を発信します。スマートフォンの画面は中央から左右に2画面映し出され、左右の映像内容を調節することによって視覚に錯覚を起こしVR空間を演出させます。
Gear VRは対応するGalaxyスマートフォンを利用する必要がありますが、ハコスコなどスマホを利用するVRグラス全般では、iPhoneでの利用が基本になっています。
初めてVRを体験する方なら、この程度のものでも結構感動すると思います。
しかし、長時間の利用には向いていません。映画も2時間だと最後まで見るのはつらいと思います。何しろスマートフォンを流用していますし、グラスも安いものだと500円から、高いものでも1.5万円程度のものです。やはり細かい点で映像にブレが出てしまい、そのブレが違和感をもたらし、気持ち悪くなります。
加えてスマホのバッテリーも影響しますので、長時間利用していると熱でスマホが悪くなる可能性もあります。
あくまで手ごろに楽しむというレベルでお勧めできるものです。
家庭用ゲーム機を利用するタイプ
これはPlayStation VRです。現時点ではこれのみです。
PlayStation4をプラットフォームとしてVR空間を出力します。
VRグラスも性能がよく片眼毎に「960×RGB×1080」の映像を流し込みます。
加えて、描写するディスプレイは有機EL「OLEDディスプレイ」を使用。
また、ユーザーの位置情報を捉えるため
・加速度センサー
・ジャイロセンサー
・LEDライトによってHMDの位置を把握
ここら辺もあります。よって、ユーザーの動きによって映像が変わるのですね。
これは本格的に没入感を得られます。
コスパとコンテンツ量に問題があるPSVR
性能的には楽しめるPSVRですが、導入にはそれなりの費用がかかります。
まずPSVRを楽しむ環境をそろえるのにPlayStation4とPlayStation VRを揃えなければなりません。合わせて9万円近く必要です。
それだけの費用をかけるわけですので、色々なゲームを楽しみたいと思うのがユーザーの心情だと思います。
しかし、肝心のVR対応ソフト(コンテンツ)はタイトルが少ないままです。
背景にあるのは、Sonyのコンテンツへの基準だと思います。
ソフト会社側からすれば、収益化できるか不明瞭なVRソフトに大きな投資も出来ない。しかし、PSVRで出す為にはSonyが用意する基準に合わせる必要がある。
お試しで簡単なソフトを出すわけにもいかない。
こういう背景がソフト(コンテンツ)が増えないのではないかと推測しています。
プレイステーション・Sonyのブランド価値、イメージを損なわないように一定の基準を用意することは必要だと思いますが、思い切って基準を撤廃しつつ、「ソフトを売る」だけではなくて「プレイヤーに対しての課金」という面も開放していかないとコンテンツの広がりは難しいのではないのかな?と思います。
まとめ 今のVR機器は遊ぶには不完全
スマートフォンを利用したタイプ、PlayStation VR双方共に、
ゲームを楽しむ・エンターテイメントを楽しむ目的での購入は、少し考えたほうが良いと思います。
今はまだ、機器性能や対応コンテンツの未成熟です。
「VRって何だろ?」という感覚で購入されると良いと思います。
次回は、「パソコンを利用するタイプ」についてお話します。
こちらはパソコンゲーマーをターゲットにしたもので、スマホや家庭用ゲーム機などのゲームユーザーをターゲットにしていません。
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