台湾台北でコンプテックス2017が開催されました。
今年の展示会は、
パッと見では革新的な技術はなくて拍子抜け、
確りと考察するとVRHMD市場の創世記の終了と第二章のスタートを感じさせる大きなゲームプレイヤーチェンジの発生を確認できる内容でした。
この記事の要点
ハイエンドカテゴリのデファクトスタンダードを狙う各社
今までハイエンドカテゴリでのVR・HMDは、オキュラスとVIVEでした。
今年の展示会では、新たに複数のメーカーが新製品を投入しています。
・acer
・asus
・HP
・LG
・DELL
大手メーカーに限っても、これだけの企業がVRHMD新製品を投入しています。
各社のHMDの違い
基本的なVR機能に殆ど違いはありません。違いは付加機能です。
例えば、VIVEの弱点であった外界からの視界の遮断に対して改善が図られたり、AR機能を付帯させてVR環境にARを拡張させてみたり、というようなものです。
基本的な性能はVIVE並みか若干上回る程度です。
残念ながら大きな技術革新はありません。
いまはVRHMDという新しい製品が日常生活に浸透をはじめていく段階です。
新しい技術を活用したVR・HMDが、まずはイノベーター市場に受け入れられたことで、次のステップに進んていくところです。
これから何が起こるのか?
各社がハイエンドHMDをリリースしたということは、HMDを活用したVR市場が拡大していくことが確定したことと同義です。今回各社がリリースした商品は、研究開発費がかかり、価格も高額となる商品です。よって、メーカー各社はこのVR市場が拡大しないという将来は認めることが出来なくなったということです。各社はVR市場を拡大させる為、多大な広告費を投入していきます。大きなお金が動くようになり、VRに関連する新事業が次々に創出されます。メディアへのプロモーションも増えていくでしょう。
気が付いたときにはVRは一般的に認知され、日常生活での活用も浸透し、今以上に普及が進んでいる状態になるでしょう。
完全に姿を消したオキュラス
残念ながらオキュラスの市場においての地位は風前の灯火でしょう。2017年の年始に開催された世界最大の家電見本市CESでは、まだオキュラスの姿は見えましたが、今回のコンプテックスでは皆無でした。いくらHTCやasus、acerなどのお膝元台湾での展示会であるといっても、膨大な数の企業が出展する展示会で姿を見ないというのは決定的だと思います。
完全に姿を消したGear VR
こちらもオキュラス同様に厳しい状況でしょう。
一番の課題は利点としているスマートフォンを活用するという点でしょう。スマートフォンを活用するVRHMDは、その手軽さとターゲットに出来る人口数が多いことが要因で、現在では有象無象の企業が大挙して製品を投入しています。
そのような状況下では、ギャラクシーを必要とするGear VRは淘汰されていくでしょう。
HMD市場創世記の勝者はHTCVIVE
市場への展開スピードと、ユーザーターゲティングが優秀であったことがHTCVIVEの勝因でしょう。逆にいうとオキュラスは開発スピードは速かったのですが、市場展開は非常に遅いことが敗因です。いまだに日本で拡販できる状態に漕ぎ着けていません。アメリカに限ればbestbuy等の家電量販店で入手できるほどになっていますが、アジア地域では歓談に入手できません。これではプレイユーザーが広がらず、気が付いたら市場から忘れられてしまいます。
Gear VRはターゲティングが間違っていたと思います。そもそも対応するスマホがギャラクシーに限定されていることが大きなマイナスです。ギャラクシーユーザーが全員Gear VRを導入するはずがありませんし、VRを楽しみたい人が全員Gear VRを購入することもありません。
今後、この両社の復活を期待しつつ、今後更に発展するVR市場に心がワクワクしています。
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