VRというもの自体は、30年ほど前から日本に存在しています。
そんな中で日本バーチャルリアリティ学会というVRに特化した機関が存在します。
この記事の要点
単純な営利活動とは異なる産・官・学連携する学会
日本バーチャルリアリティ学会は、営利活動を追及する企業活動とは異なりVRに関連する技術と文化を通じて世の中・社会に貢献していくことを目的に活動しています。
優秀な学生たちが集まりVR技術を高めていく
日本バーチャルリアリティ学会では、高校生から大学生まで幅広い年代の学生が集まり自分たちの作品を発表したり、研究結果を発表しています。
自由な発想で生まれる数多くのユニークな作品
少し前にマツコのテレビでも取り上げられた「失禁が疑似体験できるVR作品」も学会が開催するIVRC(国際ヴァーチャルリアリティーコンテスト)で話題となったものです。その他、リオオリンピック閉会式で注目を集めた東京からリオに土管を繋いでマリオが移動するというアニメーションを疑似体験できる学生作品なども発表がされています。
HMDの映像コンテンツだけじゃない学生作品の注目ポイント
HMDの登場により最近の学生作品には、HMDを活用したものが多くなってはいますが、基本的にはアナログな機械仕掛けの作品が主となっています。つまり、リアルな体験器具を作っているということです。
例えば先ほどの土管作品では、体験者が土管の中を落ちていく感覚を疑似体験できるよう、シーソー状の台を作り、体験者を腹ばいに乗せて体を不安定にゆらします。体験者はHMDを被って映像を見ているわけですので、体の刺激を受けて疑似体験ができるという仕掛けです。
この仕掛け全体をVR作品として学生が手作りしています。
サーキュレーターと霧吹きを組合わせて、VR映像の中で水風船を割ると体験者が水を被る感覚を得れる作品や、タコ糸とモーターを組合わせて包丁に模し、用意したおもちゃの野菜を切る。そのおもちゃの野菜には個別にセンサーが内蔵されており、切る野菜毎にモーターでタコ糸の張力を変化させ野菜を切る感覚をリアルに得られる作品など、多種多様なVR作品を学生たちが作っています。
こういう学会の場があるからこそ、制約にとらわれず自由な発想でユニークな作品が作れるのだと思います。このような活動を通じながら学生がお互いに刺激されて将来の有能な技術者が生まれます。
増加する学会の賛助会員
賛助会員になりたい企業が増えている理由。
HMDによってVR市場が注目されるようになった時期から、学会の賛助会員が増えています。
学会には幅広い学生が集まってきます。その学生たちは優秀であり、普通の営利活動の中では発想もつかないような作品を発表する可能性があるのと、将来の日本を牽引する技術者となる可能性が高いわけです。つまり、企業・各団体にとっては人材確保や自社イメージの浸透に高いメリットを感じているわけです。
これの流れは良い流れです。資金が集まれば学会活動拡大・影響力の拡大につながり、ひいては世界における日本のVR分野での力の拡大につながります。
毎年行われるIVRC
学会の活動が良くわかるのは、国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC)です。
次のコンテストは10月に日本科学未来館で開催されます。皆さんも足を運ばれてはいかがでしょうか?
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