前回までに、VR(virtual reality)の活用方法を分野別に書いています。
ゲームでのVR活用
建築関連について
前回はシュミレーターについてお話しました。
この記事の要点
VRの一般普及には鑑賞分野での発展が不可欠。
4回にわたり今後のVR活用について書いてきましたが、一般普及に不可欠なのがVRでの鑑賞であると考えています。
VR鑑賞の種類
鑑賞といっても色々あると思いますが、ぱっと考えられるものを並べると
・映画やアニメやポピュラー動画の鑑賞
・プロサッカーやプロなどの試合鑑賞
・オリンピックなどの競技の鑑賞
・コンサートや舞台などの鑑賞
・個人で撮影するホームムービーの延長線上にある記録動画の鑑賞
・アダルト動画の鑑賞
これらでしょう。
鑑賞は日常生活でメリットを享受しやすい。
普及には、個人としての人々が日常でメリットを感じなければなりません。
ただし、VRの導入に際して必要となる費用が、そのメリットに見合うものでなければ普及は難しいでしょう。
しかし、鑑賞分野であればこの課題はクリアできると考えられます。
例えば、映画鑑賞やプロの試合鑑賞、オリンピック競技やコンサートの鑑賞などは、通常でも1回数千円の費用が発生します。
ですので、「映画を」「試合を」「コンサート」を○回分楽しむ金額と同じという考え方が生まれます。
そうすると。人間はコストパフォーマンスを考えられるようになり、自分にとってメリットがある投資かどうかを判断できるようになります。
加えて、こういう思考をする時はその投資が正しいものであって、買っても良いと自分自身に納得させる方向に動くことが多いです。
鑑賞は娯楽・快楽に直結する
今でこそ、動画配信サービスが一般化して、自宅で映画や動画を気楽に見るようになりましたが、一昔前はレンタルビデオ店に足を運ばないと自宅で映画を楽しむことは出来ませんでした。それが、テレビに向かってリモコンを操作するだけで映画を見放題の状況になっています。
私も、いくつかの動画配信サービスに登録しており、何も考えずに普通に映画を楽しむようになっています。これと同じことがVRでも発生すると思います。VRの良い点は没入感、臨場感です。家にいながら、まさにその場にいるという感覚に価値を提供できる鑑賞分野は人々の娯楽と快楽に直結して、一気にVR市場が広がるでしょう。
コンテンツを提供する側に経済メリットが大きい
プロサッカー・野球、コンサートなどの場合、会場に足を運んでもらう必要があります。VRであれば、その場の臨場感をネットを介して提供することが出来ます。そこに経済メリットがあります。今まで以上の来場収入が得られるようになりますよね。
今まではテレビ局を介しての映像配信のみであったのが、VRでライブ配信が出来るようになります。
DVDや単純な映像提供では味わえない臨場感が提供できることは新たな需要を、それも莫大な経済市場が出来そうです。ネットVR配信上での広告収入も期待できそうです。
本能の欲にアプローチできるVR鑑賞
すでに一部で導入が始まっていますが、アダルト分野はVR鑑賞の草分けになる筈です。
「欲」が絡むと、経済活動は活性化します。そのシンプルな例は性欲です。
普段、財布の紐が固い人でも性欲には緩くなります。理性では測れないメリットがそこにあるのです。
まとめ
4回にわたって色々話してきましたが、一番の課題は普及でしょう。普及のハードルとなるのはVR環境導入に対しての容易性でしょう。一般家庭のテレビにVR機能が搭載されるのは、まだ時間がかかると思いますが、近い将来には実現すると思います。
その過程において、VR需要にあわせて人々の生活環境も変わってくるかもしれません。
いま、一般家庭ではパソコンがあまり使われなくなってきていますが、VRを切欠に再度パソコンブームが来るかもしれません。しかし、そのパソコンは我々が今認識しているような形ではなく、VR鑑賞用に合わせたものになるとは思います。
少々、まとまりの無い纏めとなりましたが、この話題は一旦これで終わりにします。
また、折を見てこの話題に触れようと思います。
以下も是非ご覧ください。
CMで有名な「ハピタス」
まだ使ってない人は是非登録をお勧めします
ハピタス公式ページはこちらから